2010-01-01から1年間の記事一覧

秩父34カ所めぐり、結願しました!

久しぶりに「巡礼レポート」をお送りします。と言うのも、この週末、ついに秩父34カ寺観音巡礼の「結願」を迎えたからです。昨年のGWからカミさんと歩き始めて、通うこと6度で、ようやく成就した成果です。 日程を簡単に紹介すると、●平成21年5月4日 1-5番、…

救国の英雄・李舜臣が見た海へ。(後編)

「一揮掃討 血染山河」李舜臣の戦いの跡をたどろうと思ったのは、韓国時代劇「不滅の李舜臣」を見たのがきっかけだった。22戦して22勝、不敗の名将と称えられた彼は、負ける戦をしなかったこともあるが、陸上戦で負けまくった朝鮮軍が息を吹き返すきっかけと…

救国の英雄・李舜臣が見た海へ。(前篇)

釜山から西部方面へバスで2時間ほど走ると、名将・李舜臣(イ・スンシン)の水軍が本拠地とした統営(トンニョン)市に着く。最初に行ったのは市の東側、東湖湾を見下ろす丘の上に、李舜臣の巨大な石像が建つ記念公園だ。ここに屹立する李将軍の姿は凛凛しかっ…

海雲台リゾートで、カンチャンケジャンを満喫する。

慶州から今度はバスで釜山に戻る。市内に着いたのは夕刻だが、この日はリゾート都市として売り出し中の海雲台(ヘウンデ)に泊ることにしていた。ここは「韓国のハワイ」と言われるだけあって、海岸はきれいな砂浜で、夏は海水浴場としても賑わう。海岸沿いに…

古都・慶州は、韓国の“江戸村”になっていた!

慶州(キョンジュ)は、7世紀前後に朝鮮半島を統一した新羅の王都である(〜935年)。“屋根のない博物館”といわれるのは、市内のあちこちに歴代の王墓である古墳などが見られ、仏教関連の遺跡も多く残っているからで、日本で言うなら、ずばり「奈良」に似てい…

世界遺産の仏国寺(ブルグクサ)は素晴らしかったが・・・

西面近くの釜田(プジョン)駅で地下鉄から鉄道に乗り換える。ここから2時間の汽車の旅だ。夜8時に仏国寺駅に着いたが、田舎駅とあって、電車が行ってしまうと、駅周辺は閑散として真っ暗だ。タクシーを探したが、一台もいない。駅員に尋ねたら、向かいの…

韓国の仏像は金ピカで美しかった!?

釜山の北、地下鉄の最終駅のひとつ手前にある「梵魚寺(ボモサ)」まで出かけた。ここから韓国でも有数の禅寺へ参拝するのだが、周辺の山々への登山口でもあり、初詣での参拝客に混じって、登山客の姿も多かった。朝鮮王朝が廃仏毀釈政策により仏教を抑圧した…

釜山は旧正月。街は若者たちで溢れていた!

対馬北部の日田勝港から高速船で釜山港へ向かい、国境を超える。乗船を待つ間、近くの寿司屋に立ち寄った。対馬に来る韓国人旅行者はマナーが悪いと聞いていたが、確かに店を出入りする韓国人は、子供も大人も扉を閉めない。これが何度も続く。店の女将と顔…

対馬には、出雲より「神」ががったにおいがする。

翌日は、朝早くから島内をドライブする。真っ先に向かったのは南端の豆酘(つつ)。北九州と面と向かった、かつて日本から一番近い寄港地でもあった。若手の歴史家として注目される黒田智氏の書いた「なぜ対馬は円く描かれたのか」によると、この周辺は”避難所…

対馬は日本と朝鮮に両属した島国だった。

壱岐の芦辺港を出港、ほんの1時間ほどで対馬の玄関・厳原(いずはら)に上陸する。ジェットフォイルという高速船のおかげで、壱岐ー対馬は飛び石状態で旅行できるのだ。港で用意してもらったレンタカーに乗ってほんの5分ほど走ると、すぐに厳原のメインストリ…

玄界灘はまたまた雨、それも暴風雨だった。

朝、5時半に目覚める。前夜は10時に寝たので、早く起きるのも当然だ。しかし、外は雨、そして風も強い。今日は1日、たっぷりと島内観光をしたかったのに、嫌な天気だ。朝飯をかっこみ、朝市で知られる北端の勝本へ。しかし、この天気では朝市は無理だろうと…

「海の巡礼」紀行・・・玄界灘は雨混じりだった。

前々からぜひ行きたかった海から行く韓国ロード。西国巡礼ルポはいったんお休みし、壱岐・対馬を経由し、玄界灘を渡って行く「韓国巡礼」をレポートします。 2月中旬の博多港。雨混じりの埠頭で、壱岐行きのジェットフォイルに乗り込む。「この景気で、日本…

六番札所・壺阪寺への道には、いにしえ人のセンスがあふれていた

朝7時、朝食も摂らずに近鉄吉野線で壺阪山駅へ。ここは六番札所の壺阪山・南法華寺、通称「壺阪寺」の入り口だ。駅に降りたとたん、何かとてもいい「予感」があった。駅から長い石畳が続き、センスの良い町のにおいがする。ところどころに武家屋敷や長屋門…

四番施福寺を目指し、和泉の山中を歩く

2008年の年末、再び西国巡礼の旅に出る。さすがにクリスマスシーズンにお寺参りする人は少なく、閑散とした境内をひとり寂しく歩くこととなった。わずか二カ月ほど前に和歌山を回ったばかりだったのに、何故、年末に・・・。実は前回の巡礼行の直後に、突然…

4

和歌山巡礼(二番・三番)へ

二番札所・紀三井寺(上の写真)、三番札所・粉河寺を訪れたのは翌年10月。那智でスタートした巡礼行は1年近く経っての再開となった。実は、突然の人事異動で編集部に戻ることとなり、あまりの多忙の故、出張する機会もなかったのだが、久しぶりの現場復帰…

那智の滝、そして札所一番へ。

07年11月、奈良での仕事を終え、ちょうど正倉院の”曝涼”の時期でもあったため、奈良国立博物館へ。そのまま帰ろうか、どうするかと考えていた時、ふと「那智の滝」を思い出した。これから那智へ行こうと。すぐに天王寺まで出て、紀勢本線で約3時間30分かかっ…

いざ、那智へ・・・その前に

「西国巡礼行」について書き始めるその前に、まずは私が「滝」にはまった経緯からはじめたい。 時は平成17年秋、当時、私はある出版社の販売部長をしており、子供雑誌の創刊1周年記念イベントの打ち合わせで、お台場のあるSCにいた。会場の下の階にある…

西国巡礼行

07年11月11日に、那智山・青岸渡寺を訪れてから早2年。昨年12月25日に西山・善峰寺までたどり着き、西国33カ寺のうち、20番まで回ったことになる。ちょうど昨年末で早期退職したこともあり、今回の巡礼行はひとつの結節点となった格好だ。 かみさんが傾倒す…