2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

救国の英雄・李舜臣が見た海へ。(後編)

「一揮掃討 血染山河」李舜臣の戦いの跡をたどろうと思ったのは、韓国時代劇「不滅の李舜臣」を見たのがきっかけだった。22戦して22勝、不敗の名将と称えられた彼は、負ける戦をしなかったこともあるが、陸上戦で負けまくった朝鮮軍が息を吹き返すきっかけと…

救国の英雄・李舜臣が見た海へ。(前篇)

釜山から西部方面へバスで2時間ほど走ると、名将・李舜臣(イ・スンシン)の水軍が本拠地とした統営(トンニョン)市に着く。最初に行ったのは市の東側、東湖湾を見下ろす丘の上に、李舜臣の巨大な石像が建つ記念公園だ。ここに屹立する李将軍の姿は凛凛しかっ…

海雲台リゾートで、カンチャンケジャンを満喫する。

慶州から今度はバスで釜山に戻る。市内に着いたのは夕刻だが、この日はリゾート都市として売り出し中の海雲台(ヘウンデ)に泊ることにしていた。ここは「韓国のハワイ」と言われるだけあって、海岸はきれいな砂浜で、夏は海水浴場としても賑わう。海岸沿いに…

古都・慶州は、韓国の“江戸村”になっていた!

慶州(キョンジュ)は、7世紀前後に朝鮮半島を統一した新羅の王都である(〜935年)。“屋根のない博物館”といわれるのは、市内のあちこちに歴代の王墓である古墳などが見られ、仏教関連の遺跡も多く残っているからで、日本で言うなら、ずばり「奈良」に似てい…

世界遺産の仏国寺(ブルグクサ)は素晴らしかったが・・・

西面近くの釜田(プジョン)駅で地下鉄から鉄道に乗り換える。ここから2時間の汽車の旅だ。夜8時に仏国寺駅に着いたが、田舎駅とあって、電車が行ってしまうと、駅周辺は閑散として真っ暗だ。タクシーを探したが、一台もいない。駅員に尋ねたら、向かいの…

韓国の仏像は金ピカで美しかった!?

釜山の北、地下鉄の最終駅のひとつ手前にある「梵魚寺(ボモサ)」まで出かけた。ここから韓国でも有数の禅寺へ参拝するのだが、周辺の山々への登山口でもあり、初詣での参拝客に混じって、登山客の姿も多かった。朝鮮王朝が廃仏毀釈政策により仏教を抑圧した…