秩父34カ所めぐり、結願しました!


久しぶりに「巡礼レポート」をお送りします。と言うのも、この週末、ついに秩父34カ寺観音巡礼の「結願」を迎えたからです。

昨年のGWからカミさんと歩き始めて、通うこと6度で、ようやく成就した成果です。
日程を簡単に紹介すると、

●平成21年5月4日 1-5番、10-11番
   同 5月5日 6-9番、12-17番
●平成21年6月28日 18-24番
●平成21年7月26日 25-30番
●平成21年9月21日 31番
●平成21年11月23日 32番
●平成22年4月11日 33-34番


 1番から30番までは秩父市内周辺にあるため、なんとか予想外に早く回れました。特に道中半分になる17番まではわずか1泊2日。早い人なら1日でめぐれる距離です。大変なのは31番から先が秩父山中の各地に点在しているので、1日に1カ所回るのがやっと。それでも、全工程平均5日程度で「結願」するというのが標準のようです。


西国や坂東に比べると、秩父は地域集中型なのでお寺が密集しており、巡礼初心者が回るには最適なところです。都心に近いこともあり、江戸時代には女性が気軽に行ける巡礼地として人気を呼んだそうです。


そもそも平安時代に貴族たちの間で広がった観音信仰から「西国33カ所巡礼」が創案され、鎌倉時代になってこれが武家の間にも広がり、源頼朝が関東にも観音信仰を広げようと「坂東33カ所巡礼」を設けました。秩父巡礼は、公家、武家と来て、さらに民衆レベルに観音信仰が広がった結果、生まれたものと言えるでしょう。その意味で、江戸時代の庶民のエンターテインメントであり、お伊勢参りに比べて、手軽で身近という、「安近短」レジャーでもありました。


実際に回ってみてのお勧めコースですが、
1番〜3番は、ハイキングにぴったりなので、おにぎり持参で行くのがいいですね。
8番の西善寺には樹齢600年のコミネモミジがあり、紅葉のシーズンがベストのようですが、残念ながら時期はずれでした。
●川沿いの20番岩之上堂は涼しく、また蓮の開花に間に合った25番の久昌寺から26番の岩井堂、28番の橋立堂は夏向きのコース。
29番〜30番は、桜の時期に途中の清雲寺のしだれ桜(写真参照)に立ち寄りたいところ
32番の法性寺は、切り立った崖の上を歩き、山頂の巨岩の上にある観音と大日如来を参るというスリリングな場所で、ここで食べたおにぎりは、秩父山中の絶景を眺めながら、気が抜けない楽しいランチでした
●そして、最後の33番から34番の道は、まさに「巡礼古道」で、江戸時代の巡礼気分に浸れます。


本来なら、西国・坂東と回り、秩父を回って100観音達成! となるのでしょうが、西国は遠方でもあり、時間をかけて回る予定で、この秩父結願の次は坂東を回ることになるでしょう。


ちなみに、最初のころは夫婦ともに、1日2万歩以上の「行軍」に、翌日は足が悲鳴をあげていましたが、昨年末以来、体力強化に取り組んだおかげで、数か月前とは比較できないほどの健脚(?)になり、「巡礼体質」に改善していました。巡礼ウォーキングで健康になろう!  が、これからのテーマですかね。